2003.10.30 栃木県 残響ささやきの冷気、太古の香り。

栃木県
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10時なので、まだ人がいない。(平日だからか‥)
私と山田 氏で貸し切っている状態だ。冒険気分に浸れるのは、そのせいだろう。
コウモリが飛んでいてもおかしくない。

余談だが‥
コウモリは、超音波を出し、その反射によって障害物を判断する。
飛んでいる虫の位置を突き止めるのだから、高度な情報処理能力といえる。
餌となる虫もすごい。コウモリの超音波を妨害する虫がいるというのだ。
敵のレーダーを妨害せよ、という感じ。

あちこち移動して、反響音を確かめた。
もし、数人が異なる場所で同時に音を鳴らしたら、どう反響するのだろう。
多分、複数の反射音がずれてとどき、”うなり”のように聞こえるはずだ。

どんどん試したいことが湧き出てくる、興味は尽きない。

写真(大谷資料館の採掘跡)

[山田 氏のカンラカラ・サウンドが逆の方向から聞こえてくる]

少々遅れてしまったが、この場所について説明しておこう。
「大谷資料館」は、知る人ぞ知る場所だ。

絵(映像)としては、かなりの人が目にしているはず。
テレビ番組では、特命リサーチ200X、アナザヘブン、らせん、金田一少年の事件簿など。最近の劇場映画ではリターナー(金城 武が主演)がここで撮られた。テレビコマーシャルでも多数使用されている。
PVで使用した主なアーティストは以下の通りだ。

長渕 剛、T.M.N、プリンセス・プリンセス
杉山清貴、工藤静香
X JAPAN、LUNA SAE、GLAY
DA-PUMP、姿月あさと、B'z
野猿、Tina、島谷ひとみ
等々‥

私は、GLAYの「SOUL LOVE」PVを見て、ここを知った。
4年くらい前のことだ。
「凄いところでロケしているな、どこだろう?」
と思っていたのである。

たしかに使いたくなる場所だ。
何といっても、東京からそれほど離れていない。
行くのが大変そうに思えるが、実はそうでもない。

浅草から東武鉄道を使えば(栃木乗り換えで)東武宇都宮まで1時間51分。2,260円で来られる。
新宿新南口からでる高速バスを使えば、JR宇都宮駅まで2時間46分。平日なら1,700円と超お得。(※この価格は平成16年3月まで)時間はかかるが、お金はかからない。自分の車で行くより安い。
お金があるなら東京から東北新幹線で宇都宮まで。4,800円と高いが、なんと51分で行けるのだ。
JR宇都宮駅からは、大谷資料館行きのバスが出ているので、何の問題もない。
平日に動ける人なら、簡単に行ける場所なのである。

大谷というのは、石の町である。(大谷は、”おおたに”ではなく”おおや”と読む。)
大谷資料館の地下採掘場跡は、2万平方メートルという広大さ。1919年(大正8年)から1986年(昭和61年)までの間、大谷石を掘り出して作り上げられた空間なのだ。70年もの時間がかかっている。
1945年(昭和20年)には、中島飛行機(現 富士重工)の地下秘密工場、つまり軍事工場としても利用された。
一般公開されたのは、1979年(昭和54年)である。
その後、演奏会や美術展、パフォーマンスなど、さまざまなイベントが開催されている。
今年も作家の個展などが行われた。

この場所で個展とは‥夢があるではないか。
興味がある人は是非一度、訪れてほしい。(また宣伝マンのようなノリになってきた‥)

写真(大谷資料館の採掘跡)

[約70年もの時間をかけて出来上がった2万平方メートルの巨大地下空間]

人の話し声が聞こえてきた。
どうやら、団体さんが見学に来たようだ。
下の右から2番目の写真。暗いのでわかりにくいが、大勢の人が階段を降り、地下空間へと進んでいく様子だ。
黒装束の集団が秘密アジトに入っていく。私たちは敵のアジトに忍び込んで調査する探偵。岩壁からそっと様子をうかがう。そんなイメージである。

山田 氏も状況を察知して、”道具”をカバンにもどし、移動してきた。
一仕事終えた満足感が感じられる、実に爽やかな表情であった。

写真(大谷資料館の採掘跡)

[団体客がやってきた(右から2番目の写真)絵的にはちょっと怖い]


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